2018年我が家映画祭 TOP10
レディース&ジェントルメン&ヲタク
初投稿にして、2018年 我が家映画祭の
映画ランキングTOP10を発表させていただきます。
最初にお断りしておきます。
「我が家映画祭」とは、私VERSEがその日の気分で観た映画を、物凄い偏見と大好きな深読みによって批評し、ウォッチ報告する企画です。
(多分こんなこと考えて作ったんだろうな~)なんてうるさく言いますし、新作映画ではなくて、何回も見た昔の映画を見返す場合も御座います。
2018年は心の中で行っておりましたが、2019年からはこちらのブログに記事としてレポートして行こうと思うので、どうか寛大なお心で読んでいただけますと幸いです。
しかし、今回の記事は特別編。
2018年に日本で公開された新作映画に限ったTOP10です。
まず最初に
今年観た新作映画は50本!
去年より減ってしまいましたが頑張った!いや、それ程豊作な年だったとも言えるでしょう。
それでは始めましょー!
2018年我が家映画祭 TOP10
- スリー・ビルボード
- シェイプオブウォーター
- リメンバー・ミー
- デッドプール2
- ミッション・インポッシブル フォールアウト
- ボヘミアン・ラプソディ
- カメラを止めるな!
- デトロイト
- ブラックパンサー
- アベンジャーズ インフィニティウォー
1位 スリー・ビルボード
米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な3枚の広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。
一見地味に見えるし、予告だけ見るといかついおばさんが出てきて、トラウマ抱えてそうな感じで、、
全然惹かれませんでした。
しかし、見に行ってびっくり。
狂おしく、不器用で健気な人間の生き様を描ききっており、頭をトンカチで殴られたような感覚に襲われました。
気がついたら涙が止まらなくなってたんです。
観る前のツイートがこちら
スリー・ビルボード観てくるよ!予告編軽くみたことあるけど全然内容知りません!
— ᴠᴇʀsᴇ(ヴァース) (@XXXverse) 2018年2月11日
観た人みんな高評価だし、アカデミーすごいノミネートされてるし楽しみだ(1時間半カフェる) pic.twitter.com/ahYpqax469
見たあとの様子ツイート
大変な映画を見てしまった。。。。。。。。
— ᴠᴇʀsᴇ(ヴァース) (@XXXverse) 2018年2月11日
あぁ。。。。大変な映画を見てしまった。。。。。 pic.twitter.com/pZOFrBjidB
スリービルボードはとんでもないものを盗んでいきました。
— ᴠᴇʀsᴇ(ヴァース) (@XXXverse) 2018年2月11日
俺の心です。 pic.twitter.com/OqwXhJn4pL
語彙力の無いツイートばかりしてますね。
観てもらうしかないのですが、この物語に出てくる登場人物達は皆何かを失って生きています。
それは僕らとも同じです。人生何かを選択する度に何かを失って、前に進むんです。何かを忘れて、進む。
しかし、彼らにとって失ったものがあまりにも大きい。
その切なさを乗り越えようともがき苦しむ姿に感動します。
全員が善人でもないし、まるっきり完璧ではない。不完全な存在で、その中で変わっていく姿が美しいんです。
ドロドロになった蛹達が蝶になって羽ばたいていくような。
彼の演じたディクソンという役が特に作品を素晴らしいものにしていました。
ミズリー州の田舎町から出たことの無い警官の彼は、小さな街の小さな正義を信じて、ある意味で最も純真に生きている。
純真だからこそ、その分酷い目に会うのは彼で、変化が大きいのも彼です。
ディクソンについて、ディクソンが聴いているABBAについては下記ブログが素晴らしい解説をしているのでぜひ。
いくらでも書けちゃうのでこのくらいにしておきます。
スリービルボードまだ見てない方は激推ししておきます。傑作です。
1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間ではない“彼”の特異な姿に心惹(ひ)かれた彼女は、こっそり“彼”に会いにいくようになる。ところが“彼”は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっており……。
純愛でも、殉愛でもない。この世で最も美しい性愛。この作品を命懸けで作ってくれたギレルモ・デル・トロ監督に感謝します。
こういった、男が醜い系作品はいくつかあります。
「美女と野獣」では、最終的に魔法が解けて、美女と美男が結ばれる。
「オペラ座の怪人」では怪人が身を引いて、美女と美男が結ばれる。
そんなのフツメン、フツウォーメン、ブサ男と…んん、はどんな顔して見りゃあいんだと思うわけです。どっちも大好きだし、感動します。
でも、あぁ、やっぱり美男と美女が結ばれればハッピーエンドだよね。って
そんな中でギレルモ・デル・トロはやってくれました。
これは、見た目は関係ない。
心と身体の性愛を描ききった物語です。儚いから美しい。
僕は、最後の海の世界はあの世だと思ってます。
観てね。
以下は観た時のツイート。試写会でギレルモ・デル・トロ監督本人のお話を聞くことが出来ました。
「シェイプ・オブ・ウォーター」試写会参加してきました。本当に美しい映画だった。心の奥底からの感動。。
— ᴠᴇʀsᴇ(ヴァース) (@XXXverse) 2018年1月29日
You'll Never know just how much I miss you
(あなたには分かることはないだろうけど、こんなにも恋しく想ってる。)
この歌詞が全て物語ってる気がした。聞いて余韻に浸りながら帰る。 pic.twitter.com/ncG1ff9HPO
デルトロ監督が、「25年間映画を作ってきた。人生の半分になります。このキャリアは全て、この映画に繋がりました。」「長期間製作して来た作品で、自分たちでお金を出す価値のあるものを作ってきた。」
— ᴠᴇʀsᴇ(ヴァース) (@XXXverse) 2018年1月29日
ってお話してくれた時に凄い制作への情熱と愛を感じずにはいられなかったし泣けた
デルトロ監督が「今の時代の中で感情をハッキリと出すことが難しくなってきている。感情を出すことに躊躇うようになっている。だからこそこの作品を創った。」的なお話もしていて、あああぁぁぁぁって観る前からなった惚れた。ありがとう。。。(一言一句同じではない、全然違うかもごめんなさい。。)
— ᴠᴇʀsᴇ(ヴァース) (@XXXverse) 2018年1月29日
3位リメンバー・ミー
1年に1度だけ他界した家族と再会できるとされる祝祭をテーマにした、ディズニー/ピクサーによる長編アニメ。死者の国に足を踏み入れた少年が、笑いと感動の冒険を繰り広げる。監督と製作には、『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督と、製作を担当したダーラ・K・アンダーソンが再び集結。テーマパークのような死者の国の描写、祖先や家族を尊ぶ物語に引き込まれる。
過去の出来事が原因で、家族ともども音楽を禁止されている少年ミゲル。ある日、先祖が家族に会いにくるという死者の日に開催される音楽コンテストに出ることを決める。伝説的ミュージシャンであるデラクルスの霊廟に飾られたギターを手にして出場するが、それを弾いた瞬間にミゲルは死者の国に迷い込んでしまう。元の世界に戻れずに困っていると、ヘクターという謎めいたガイコツが現れ……。
いや、マジで最高。負けました。お願いだからみて。
純粋に楽しんで、泣いて笑うエンターテイメント作品としては今年ダントツで一位です。
なんせこの映画ピクサーが10年がかりで作ってる。
メキシコの文化研究に3年かけたとかなんとか。
アニメーションの制作費というのは殆どが人件費×時間
になります。歩合制の場合もたくさんあるけどピクサーは時間です。それを日本の一般的名作アニメーションの10倍時間と人をかけている。
要するに単純計算でも100倍ゴージャスな映像ってことです。
そこに一人一人のクリエイティブが掛け算されたら、日本のCG作品の100000000倍凄いって言っても過言ではありません。
「凄い」のと、「好き」なのは別のベクトルだから、凄くなくても大好きになることは多くあるけどね。
前提が凄いんですピクサーは。
これほど大きな会社になってもなお、一本作ったら経営が傾くレベルの作品制作に挑戦し続けている。賭けている。
かっこいいね。
洋題 COCO
この優しい映画に出会えて良かったと思います。ストーリーはこれまでのピクサー作品全ての中で、一位二位を争う。
4位デッドプール2
マーベルコミックスのヒーローの中でもユーモラスなキャラクター・デッドプールに、ライアン・レイノルズがふんしたアクションの第2弾。“マシーン人間”からある少年を守るために立ち上がったデッドプールがチームを結成し、ド派手なバトルを展開する。監督は『アトミック・ブロンド』などのデヴィッド・リーチ。敵を『アベンジャーズ』シリーズにも出演しているジョシュ・ブローリンが演じるほか、モリーナ・バッカリン、T・J・ミラー、忽那汐里らが出演する。
のんきに過ごすデッドプール(ライアン・レイノルズ)の前に、未来から来た“マシーン人間”のケーブル(ジョシュ・ブローリン)が現れる。大好きなヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)のためにまっとうな人間になると決めたデッドプールは、ケーブルが狙う不思議な力を持つ少年を守ろうと、特殊な能力があるメンバーだけのスペシャルチーム「Xフォース」を作る。
最悪の状況でも尚、明るくふざける。振り切って明るい。最悪だからこそかっ飛ばす。
そんなかっこいい男の生き様でした。
家族でないものが家族になる。それは
ハウルの動く城にも通じるよね。
ネタに関しては、映画好きを何回も殴ってくる。
ちょい役で大物ハリウッドスターのオンパレード。
そこら辺の失業中のおっさんも仲間に入っちゃう。
あぁ、もうすでにまた観たくなってる。
ありがとうデッドプール。
1を超えてくれて、予算はアベンジャーズよりめちゃくちゃ少ないけど、大好きだよ。
5位ミッション・インポッシブル フォールアウト
トムクルーズが見れればそれでいい。
ラスト21分間がライブだったの?5分に感じたよね。
物を作る人が元気をもらえる作品
みんなで楽しめる。
8位デトロイト
シーンが頭から抜けない。
9位ブラックパンサー
よくぞやってくれた。今のアメリカで。
民族主義が横行する世界を変えようとしてる作品。社会を変える映画。
10位アベンジャーズ インフィニティウォー
3時間くらいあるのに一瞬だった。
もうね、映画としてランキングにしたらこんな順位だけど、別にランキングする必要なくない?アベンジャーズはアベンジャーズでしょ!殿堂いり!とも言いたい。
だって好きなキャラクターがたくさんでてくるんだもの。
よくこんなにキャラクターがでて収まりがつくよなって思う。ルッソ兄弟のパワー半端ないって。ほんともう言うといてや、そんなんなら最初から。
エピソードオブサノス
でしたね。
エンドゲームも楽しみです。いろいろストーリーは予想していますが、裏切られることでしょう!よろしくルッソ兄弟!スターウォーズもJJかルッソ兄弟でいいと思うよ!
ここで終わらない今夜の映画祭…
次は
監督賞
主演男優賞
主演女優賞
特別賞
の発表です。
監督賞
ありがとう。デルトロ。
作品賞受賞時に、デルトロはこのようにスピーチしました。
「メキシコで子供時代を過ごしてきましたが、E.Tとかウィリアムマナーとかいろんな人を憧れにしていました。一週間前にスピルバーグ監督に『もし受賞したらレガシーの一部なんだ。このフィルムメーカー世界の一員なんだ、誇りに思え』と言われました。本当に誇りに思います。これを捧げたいのは若い人達です。今のあらゆる状況を変えようとしているのは若い人達です。私が子供だった頃メキシコで育っていて、こういったことが起こるとは想像もしていませんでした。しかし、それが実現しました。夢を見ている人達、ファンタジーを使って現実について語りたいと思っている人達に伝えたいです。夢は実現するんです。切り開いて中に入ってきてください」
痺れました。メキシコ人監督であり、作品は世界の映画賞の中では例のない怪獣のでる作品です。
新たな地平を切り開いたデルトロに感謝しかありません。
主演男優賞
張りまくってくれてありがとう。身体。
主演女優賞
シェイプオブウォーターでもパディントン2でも素晴らしい演技でした。
特別賞
マンディ 地獄のロード・ウォリアー
最高でした。もっともレイアウトが優れ、ニコラス・ケイジが今までのニコラス・ケイジを超えてきた作品でした。
ありがとう。ニコラス・ケイジ
以上です。長文読んでくれてありがとうございました。
また来週!